セミフローティングアクスル
設計上、アクスルシャフト(ハブとアクスルシャフトは一体型が多い)に直接接続したホイールハブを使用し、アクスルチューブのホイール端近くにあるベアリングによって支持されています。 このため、車両や荷物の重量は、この時点でアクスルシャフト自体で担わなければならない。 そのため、アクスルシャフトは車輪に動力を伝えると同時に、車両の荷重を支えるために、曲げモーメント、せん断力、ねじれ力がアクスルシャフトに加わっているのである。 セミフローティングアクスルは、フルフローティングアクスルに比べて、負荷容量に制限があるものの軽量で製造コストも安い。 中型車や1/2トンピックアップトラックなどの小型車に採用されています。
フルフローティングアクスル
フルフローティングアクスルは、アクスルシャフトから分離したホイールハブアセンブリで構成されています。 アクスルチューブにボルト止めされたスピンドルが、一対のホイールベアリングによってホイールハブを支えています。 したがって、車両とその荷物の重量は、アクスルシャフト自体ではなく、アクスルチューブに伝達されます。 その結果、フルフローティングアクスルシャフトには、セミフローティングアクスルのような曲げモーメントやせん断力がかかりません。 また、アクスルシャフトはホイールハブに動力を伝達することだけが役割です。 そのため、アクスルシャフトにはねじり荷重しかかかりません。 フルフローティングアクスルは、かなり重いですが、非常に大きな重量運搬能力を持っています。 かなりの重量を運搬する能力が要求される3/4トン以上のトラックでよく使われています。
セミフローティングアクスルの容量を増やすには、アクスルシャフトの直径を大きくしなければなりませんが、フルフローティングアクスルの容量は、スピンドルとホイールハブの設計でほぼ決定されます。 下図は、セミフローティングアクスルとフルフローティングアクスルの大まかな比較です。