共役リノール酸の脂肪量減少効果:ヒトでのメタ解析

Background: 共役リノール酸(CLA)は、動物では脂肪量を減らすのに有効なサプリメントであることが示されているが、ヒトでの結果は一貫していない。

目的 CLAを栄養補助食品として提供し、脂肪量減少の効果を検証したヒト試験のメタアナリシスである。

デザイン。 PubMedデータベース(National Library of Medicine, Bethesda, MD)およびその検索結果の文献を検索し、無作為化二重盲検プラセボ対照試験でCLAをヒトに投与し、検証済みの手法で体組成を評価した研究を同定することとした。

結果 18件の適格研究を同定した。 このうち、3件は単一異性体研究であり、CLA異性体の比較結果は結論に至っていない。 精製された異性体の混合物を使用した研究と、精製されたtrans-10,cis-12異性体を使用した研究を用いて、治療期間を比較した。 この比較から、CLAの効果は6ヶ月までは線形であり、その後2年でゆっくりと漸近することが示された。用量効果の分析では、プラセボと比較して脂肪減少は-0.024 kg x g CLA(-1) x wk(-1) (P=0.03) であることが示唆された。 中央値の3.2g CLA/dに調整した後、CLAは有効で、CLA群単独で(0.05 +/- 0.05 kg/wk、P<0.001)、CLA群ではプラセボと比較して(0.09 +/- 0.08 kg/wk、P <0.001)

結語。 3.2g/日の用量で投与すると、CLAはヒトにおいて体脂肪の適度な減少をもたらす。

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