「その外見からして、どの弾丸も我々のものと同じように見える。 しかし、先端が折れた途端、その様相は一変する。 この目的を達成するために、イギリスのライフルには、通常の弾丸を一瞬にしてダムダム弾に変えることができる特別な装置が装備されており、この悪事を証明するチャンスはないのだ。” (source 1: War Diary of Ernst Pauleit)
兵士 Ernst Pauleit は、イギリス人が日常的に Dum Dum 弾を使用していたとされることについてだけでなく、この種の弾薬の高速生産の可能性について も報告している(source 1). 口語の「ダムダム弾」は、第一次世界大戦では一般的であったとはいえ、本来は上部に鉛の芯が露出したライフル弾(ソフトポイント弾)、あるいは被覆されているが円筒状に穴の開いた弾(ホローポイント弾)を意味していた。 この弾薬は、インドのコルカタ近郊の町ダムダムにちなんで命名された。 19世紀末に地元の弾薬工場がイギリス軍向けにホローポイント弾を生産した。 イギリス軍は、この工業生産された弾丸と、ポイントをファイルした手製の弾丸を、その後のスーダン・マフディスト戦争の過程で、インドと同様に使用したのである。
ポストカード。 悪名高いDum Dum弾(おそらく1915年)
Hagen Schönrich, Dresden 2015
Bibliography
- Gerhard P. Gross: Dumdumgeschosse, in: Gerhard Hirschfeld, Gerd Krumreich, Irina Renz (Hg.): Enzyklopädie Erster Weltkrieg, erneut aktualisierte und erw. 2. Aufl. Paderborn 2014, p. 450.
- Edward M. Spiers: 植民地戦争におけるダムダム弾の使用、in: The Journal of Imperial and Commonwealth History 4 (1975), 1, pp.3-14.
- Jakob Zenzmaier: Verbotene Kriegsmittel: Dumdum-Geschosse und Giftgaseinsatz, in: オンライン展示「第一次世界大戦とハプスブルク王朝の終焉」、http://ww1.habsburger.net/de/kapitel/verbotene-kriegsmittel-dumdum-geschosse-und-giftgaseinsatz(2015年5月19日現在)。