遺伝的平衡

定義
名詞
対立遺伝子に働く進化の力が等しいために、遺伝子プールが周波数変化しない状態、したがって、数世代たっても集団が進化しない状態
補足
遺伝的平衡とは、遺伝子プールが世代を超えて周波数変化しない状態である。 これは、対立遺伝子に作用する進化の力が等しいからである。 その結果、数世代経っても集団は進化しない。 遺伝的平衡は、ハーディー・ワインバーグ平衡を理論的な枠組みの1つとして用いている。 ハーディー・ワインバーグ平衡は、ランダムに交配する集団において、対立遺伝子と遺伝子型の頻度が一定に保たれ、遺伝的平衡が得られるとする原理である。 したがって、突然変異、ランダムな遺伝的漂流、遺伝子流動、淘汰などの攪乱的な影響が加わるまでは、世代間で遺伝的平衡が存在することになる。 したがってハーディ・ワインベルグは、形質の遺伝子座や遺伝子座に遺伝子変異が起こらず、遺伝子座や形質に自然選択が影響せず、移民、移住、移動が起こっていないときに遺伝的平衡が成立すると考えることになる。 また、ランダムな交配が起こるような大きな集団サイズでなければならない。
参照:

  • ハーディーワインバーグ平衡

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