Complete pleural symphysis is predicted by blunted costophrenic angle

目的:完全な胸骨結合は、鈍い肋骨角で予測される。 癒着による完全な胸膜癒着は術中厄介な所見である。 胸水貯留のないblunted costophrenic angleは胸膜疾患既往の指標となるが,blunted costophrenic angleの完全胸膜癒着に対する診断精度は不明である. 本研究では、blunted costophrenic angleの所見から完全胸膜癒着が予測されるかどうかを明らかにする。

方法 胸腔手術を受けた患者の手術記録をレトロスペクティブに検討した。 同側の胸水が術前CTで確認された症例は除外した。 術中癒着所見に基づくcostophrenic angleの最適カットオフ値を決定するため、完全胸膜癒着に対する受信者操作特性曲線を作成した。 その後,症例をblunted costophrenic angle群とsharp costophrenic angle群に分け,両群の完全胸膜癒着に対する感度,特異度,精度,正尤度比,負尤度比を算出した.

結果を報告する。 合計1186例中1204例(右709例、左495例)の胸側を検討した。 受信者動作特性曲線によると、costophrenic angleの最適なカットオフ値は51°であった。 完全胸骨結合の割合は鈍化群で鋭角群より有意に高かった(p<5587>0.001)。 感度,特異度,精度,陽性尤度比,陰性尤度比はそれぞれ70.7,96.1,95.3%,18.3,0.30であった。

結論 完全胸骨結合は鈍化したcostophrenic angleによって予測され,感度は中程度,特異度,正確度,陽性尤度比は高かった. 従って,costophrenic angleの評価は,効率的で簡便なスクリーニング・ツールとなり得る.

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