Objective: A549細胞内の超微細構造の形態学的特徴を報告すること。
Methods: A549細胞を倒立顕微鏡および透過型電子顕微鏡(TEM)用に加工した。 倒立顕微鏡とTEMを用いてランダムに細胞画像を取得した。 超微細構造の形態学的パラメータは、Image-Pro Plus解析ソフトウェアによる精密な形態学的手法で検証した。
結果 (1) 倒立顕微鏡像とTEM像から得られたA549細胞の直径は14.93μmと10.59μmであった。 (2)細胞を基準空間とした場合、核と細胞質の体積密度(VV)は約0.28と0.72、核の表面密度(SV)は0.19μm-1であった。 核を参照空間とした場合、核小体、ユークロマチン、ヘテロクロマチンのVVはそれぞれ0.076、0.72、0.20、核小体のSVは0.15μm-1であった。 細胞質を参照空間とした場合、ミトコンドリア、ラメラ体、リソソームのVVは0.046、0.025、0.014、ミトコンドリア、ラメラ体、リソソームのSVは0.60μm-1、0.36μm-1、0.18μm-1であった。 (3) A549細胞個体において、ミトコンドリアの総体積は61.91μm³、表面積は1001.67μm²、ラメラ小体の総体積は76.82μm³、表面積は428.68μm²、ライソゾームの総体積及び表面積は21.69μm³及び212.04μm²であることがわかった。
結論 A549細胞内のいくつかの超微細構造の形態学的パラメータは、Image-Pro Plus解析ソフトウェアによる精密な形態学的手法で確立された。