基礎収益力 | |
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参照 |
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(注)1.
基礎収益力(BEP)とは、税引き前、負債返済前の会社の資産が持つ利益を生み出す力を示す指標です。 この比率は、税制や財務レバレッジの様々なレベルを考慮に入れていないため、他の方法では比較できないような企業の比較を可能にします。
基礎収益力は、経営の有効性を測る比率として使われますが、資産運用に関する問題を十分に分析するためには、他の回転指標と組み合わせる必要があります
基礎収益力の計算式
基礎収益力は、企業の総資産に対する利払前・税引前利益の比率を示しており、
Where:
- BEP – 基礎収益力
- EBIT – 利払い・税引き前の利益
基礎収益力は営業利益率と総資産回転率で表すことも可能である。
Where.BEP = Operating profit margin \cdot Total asset turnover)
Where.BEP = Operating profit margin \cdot Total asset turnover)
- 営業利益率は
- 総資産回転率は、式から算出された値。
例と解釈
「例会社」のEBIT(金利・税引前利益)は140,125米ドル、総資産額は700,625米ドルであった。 このことから基本的収益力比率(BEP)は0.20となる
BEPはパーセントで表すこともでき、その場合は次のとおりとなる
この結果から、同社は総資産100米ドルに対して、20米ドルの営業利益を生み出していることがわかります。 この指標の結果を同業他社の結果と比較することで、「利益を生み出すための業務効率を測ることができる」
Footnotes
- Rist M. & Pizzica A.J., (2014), p.17,
- Masoom K., (2013), p.55,
- Fabozzi M., (2014), p. 17,
- Rist M. & Pizzica A.J., (2014), p.17,
Fabozzi F…….P.17,
Pizzica A. J., (2014), p. 55, Masoom K., (2013), p. 51, Fabozzi F. J., (2016), p.228-236,
- Fabozzi F. J., (2016), Entrepreneurial Finance and Accounting for High-Tech Companies, MIT Press, London
- Leon S. M., (2015), Financial Intelligence for Supply Chain Managers.日本経済新聞出版社, pp: Understand the Link between Operations and Corporate Financial Performance, FT Press, Old Tappan
- Masoom K., (2013), The Entreprenaur’s Dictionary of Business and Financial Terms, Trafford Publishing, Singapore,
- Rist M. & Pizzica A. J., (2014), Financial Ratios for Executives: How to Assess Company Strength, Fix Problems, and Make Better Decisions, Springer, Berlin
Author: ヴォイチェフ・ムシアル
氏